ブルームーンはお好きですか?

数学と芸術と日々思ったことを書いていきます、雑食。

「羣青」を読む。

明けましておめでとうございます。

今年もダラダラと散文を残していきたいと思います。

さて、今回は漫画の感想をば。とても好きな本で友人に貸していて帰ってきたきっかけにでもと。

 

中村珍先生作、2010年3月出版の「羣青」という漫画。

夫に暴力を振るわれる妻(メガネさん)が、高校生時代に好かれていたビアンの女性(レズさん)に夫を殺してくれない?と頼み、殺させて二人で逃避行するというお話。(名前は著者による愛称です)

この本は今まで僕が読んだ中で一番印象に残っている漫画です。是非買って読んで欲しい漫画です。これを当時22歳から書き続けたとは思えない…

 

ちょっとお話すると、メガネさんは父親だけの片親で一人っ子。子どものころから親父からも暴力を振るわれていた。かたや、レズさんはええとこのお嬢さん、家族にも恵まれ幸せに暮らす。そんな中レズさんがメガネさんを好きになったところから二人の関係が始まるわけで。

こんな二人がまず関わりあったら、メガネさんが僻まないわけがない。逃避行してく上で彼女らは彼女らの家族や関係があった人、行きずりで関係を持ってしまった人との関わっていくんです。そこで、この本の一番好きなところですが、人と人のエゴとクソな部分とか生身の一番ドロドロしたところをこれでもか!という具合に描いてて、それが漫画なのか!?これ書いてもいいのか!?というぐらいのもので。正論があるのはわかってるし、それはそうなんだろうけどそんなの受け入れられるほど人間っていうのはできてないんだなというのが心底わかる漫画だと思う。理想や美学があるのはわかる。だがそれだけでおまんまが食えるか?生きてけるか?頭にウジ虫わいてんじゃねえか?という話だ。

 

なにより私はこの珍たんのことがとてもとても大好きで、今まで読んだ漫画の著者の中で一番会いたい。これを読んで下さってるなら是非お会いしたいです!漫画全部揃えました!と伝えたいぐらい大好きだ。なにより珍たんの考えというか、そういうのがとても大好きで是非飲んでみたい!学校や単位、今あるものを投げ打ってでも会いたい人だ。

 

これを読んだ上で思うのは、なぜ人は善く生きようと言われ、善く生きることが正しいと思っているのか?を説いてます。

 

今までで一番感情的な散文ですが、今日はこれにて。

珍たん会いたいよ!

 

追記

最近、自分の心情に変化があった所為なのかわからないが、この二人にある腐れ縁ともいえない「なにか」が私にはなんとなくわかるようになった。大嫌いでも憎んでいても、哀れんでも切れないものっていうのはあるんだなと。

ただ、それだけです。